ものすごい勢いで梯子をはずされているような。

SIMロック解除によって,公平な競争と価格の低下,国内端末メーカーの国際競争力向上がもたらされると言う議論に対する反論が増えてきましたね。
http://it.nikkei.co.jp/mobile/news/index.aspx?n=MMITfa000014032007
KDDIの小野寺正社長は13日、「モバイルビジネスの今後と国際競争力について」と題し3月の定例会見を行った。
>日本の携帯端末メーカーの世界シェアは10%程度に留まっているが、モジュールや部材分野では4割程度のシェアがあるという。小野寺社長は、「モジュール・部材分野で高いシェアを維持するには現在の販売奨励金を使ったビジネスモデルを堅持したほうがよく、端末メーカーと部材・モジュール分野のどちらに国際競争力の重きを置くかで取るべき政策が変わってくるのではないか」
何気に,モジュールメーカーのために端末メーカーは犠牲になれというのに等しい状況な訳で。独占対象企業じゃないから言いたい放題ですな。(^^;;

で,根拠としてあげているのが,
>世界シェア3位の韓国サムスン電子の例を挙げ
それでは韓国はどのような状況に突入しているかと言うと,以下のような状況。
http://it.nikkei.co.jp/mobile/news/index.aspx?n=MMIT0f000001032007
>韓国でトップシェアを誇るサムスン電子は「anycall」というブランドで、SKテレコムとKTF、LGテレコムのそれぞれのキャリアに向けた電話機を用意している。それらには当然、SIMロックがかかっているため、番号ポータビリティーを利用するには移転先の端末を用意しなくてはならない。
>かつて、販売奨励金を廃止した韓国だったが、結局は日本とあまり変わらない状況に落ち着いてしまったようだ。
>ケータイはマルチメディア中心からサービス中心に移り変わっている。サービスにおいては日本は最先端にある。われわれは日本市場に端末を投入することで、いろいろと勉強したいと思っている

挙句の果てに,こんな噂も。
http://www.haruya.net/news/read.php?type=0&logkey=20070314102059
>>2 海外では、メーカが作ろうとする端末価格が高いと、企画段階でキャリアがNG出します。ある程度安い端末で無いとシェアが広がらないし「売れてない」イメージが作られてしまうため。そんなわけで、端末の価格は新製品だと似たり寄ったりになります。旧製品だと、ショップが在庫処分で安くします。「海外の携帯紹介サイト」の完全自由競争!みたいな喧伝も、100%真実では無いって事で。
[2007/03/14 - 11:33:57]
あくまでも噂ですが,確認する意義はあると考えられます。とゆーか,アメリカのゲーム業界と似たような話ですし。

もちろん,販売報奨金を解除したビジネスモデルについての検討も怠り無く。
http://it.nikkei.co.jp/mobile/news/index.aspx?n=AS1D130BE%2013032007


追記:どさくさにまぎれてこんな話も
http://it.nikkei.co.jp/mobile/news/index.aspx?n=AS1D1409K%2014032007
>小野寺社長は「契約期間に応じて料金を課すやり方は以前は禁じられていたが、総務省が可能との見解を示した」と説明。
また,総務省か!

http://it.nikkei.co.jp/mobile/column/columngyoukai.aspx?n=MMIT0f000007022007