また、ありえない前提で話している。

http://it.nikkei.co.jp/mobile/news/index.aspx?n=MMIT0f000021122006
SIMロック解除について話しているのは良いんだけど、議論の例示が大きく間違っている。

上記記事では料金の選択肢として、このようなプランを例示している。
・端末A……端末価格6万円、月額基本料金1000円
インセンティブなし、SIMロックなし、アフターサービスなし)
・端末B……端末価格2万円、月額基本料金4000円
インセンティブあり、SIMロックあり、アフターサービスあり)

こんな料金は存在し得ない以上、持ち出すことが間違っている。
理由は明快。海外でも月々の基本料金1000円というプランは存在しないため。

もし、アメリカの料金プランを適用する形を例として考えるなら、次の料金体制が正しいと考えられます。
・端末A……端末価格6万円、月額基本料金4000円
インセンティブなし、SIMロックなし、アフターサービスなし、無料通話150分かメール300通無料、+1000円で無料分を倍。)
・端末B……端末価格2万円、月額基本料金6000円
インセンティブあり、SIMロックあり、アフターサービスあり、無料通話150分かメール300通無料)
・端末C……端末価格6万円、月額基本料金0円
プリペイド、SIMロックなし、アフターサービスなし、10000円で1年使える500分無料通話とチャージ期間中の着信を利用可能、メールは一回ごとに10円減少。データ通信不可。)

端末Cが月々の基本料金1000円じゃないか、という突込みがありえますが、プリペイドでかつ一度に10000円チャージしていることに注意してください。(1000円チャージの場合は無料通話は15分(着信有料のため時間を半分にしている。)となります。)

以上のように、メールの利用などを考えれば、確かに月々の基本料金は安くはなりますが、大幅に安くなるような議論は成り立ちません。月々6000円使う人が4000円になることはあっても、4000円使う人が2000円になるようなことはないのです。